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とある学校に天才がいた。彼の名前はもこみつ。18歳。
彼は彼の母親よし子が、和式便所で大便をしている時に、糞と一緒にケツから出てきて誕生した。
彼は学校の防災訓練で、訓練が終わった時、防災頭巾をクラスで一番早くカバーにしまえる能力に長けていた。そう、彼はいわゆる天才である。なぜなら、防災頭巾を持ってきているのはクラスでもこみつだけだからだ。
もこみつは自分の身を守る天才でもあるようだ。
だが彼はただの天才では何か物足りない……そうだ、優しい天才を目指そう。
優しい天才とは
『学校で友達にトイレの位置を教えてあげること』だと、死んだ不良のおばあちゃんが言っていたのを思い出した。やはり彼は天才だ。
もこみつは授業もサボってまで廊下に立ち、トイレの位置を教える相手を、今か今かと待ち構えていた。
キーコーカーン♪♪
授業終了のチャイモと同時に、教室からおびただしい量の凡人どもが現れた。
その中に一人だけ、じゃんけんグミとじゃがりこを同時に食べている凡人オーラMAXの凡人が現れた!
天才もこみつは声をかけた
もこみつ「おい凡人、優しい天才である僕がトイレの位置を教えてやってやる。エッヘン」
もこみつは得意げに胸を張った。しかし胸を張り過ぎてワイシャツのボタンが勢いよく吹っ飛んだ。
動体視力がずば抜けている天才もこみつはその吹っ飛んだボタンがマッハ7の速度で飛んでいることに気づき、自分をつくづく天才だと思った。
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