第2章

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「「おめでとーう♪」」 うるさいくらいの2人の声。 今あたしと壱は学生食堂に戻ってきた。 「おアツいですな~、もう恋人繋ぎですか。」 さっき無理矢理やられた恋人繋ぎを見て冷やかしてくる瑛璃。 「うっさいよ瑛璃。ていうか、寿さんまであたしをハメてたんだ…。」 「ごめんねー心純ちゃん。」 ……うざい。 「でもこれからが勝負なんだよ。」 壱があたしを見つめた。 「「は??」」 訳分かんないというようなアホ2人。 「心純はまだ俺を好きじゃないもんな。」 「うん。」 「どういうことなのっ??」 「だからさ、 「付き合ってあげるよ、壱。」 えっ…。 「マジ!?やったーー。」 壱の顔がパアァと明るくなった。 「ただし、あたしまだあんたに惚れた訳じゃないから。」 「え!?」 「まぁ、好きじゃないけど嫌いじゃない…みたいな?」
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