第1章

6/12
前へ
/31ページ
次へ
その質問にあたしは無表情で答える。 「母がイギリス人なんです。」 「へ~、じゃあ英語ペラペラみたいな??」 あ、深入りされた。 あたしが無言の殺気出してたのに気付かないのか、この人は。 「まぁ日常会話くらいなら。」 「じゃあ何かしゃ「だまれ、寿。心純ちゃんが嫌がってるだろ??」 あたしの不機嫌オーラに気が付いていた壱が寿を止めた。 実にありがたいわ。 「あの~、お2人は彼女いるんですかぁ?」 瑛璃が可愛いらしく聞いた。 あたしの経験からすると瑛璃は2人の内どちらかを狙ってるな。 「いないよ!!俺ら2人共。」 「えー!?本当ですか??」 そう言いながら口元に手を持っていって、いかにも「びっくり」みたいな表情をしてみせた瑛璃。 流石モテの達人、とだけ言っておこう。 あたしには到底できない。 …てかやりたくない。
/31ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加