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綾君との出会いは高1のとき
家が近所の花と一緒に帰っていたときのこと
花、はあたしの友達で
本名は花見ゆうき
本人はおめでたい名字と
男の子みたいな名前が嫌だって言うけど、
あたしは素敵だと思う
花は天然でおてんば
よくあたしは花のトラブルに巻き込まれたりするんだけど、
今日起こることもその例外ではなかった
あたしたちは学校の帰りに図書館に寄って少しの間だけ勉強していた
図書館の閉館時間になって
外に出て歩き出したあたしたち
「あー疲れた!
学校が終わった後に図書館なんてあたしらも優等生だよねー」
花が腕を空に伸ばしてうーんと伸びをした
「あはは、1日くらいで何言ってんの」
「どーせあたしは優等生にはなれませんよーだ」
花は肩にかけた鞄を振り回しながら言った
すると
花の鞄の持ち手が
入り口に置いてある傘立ての中の傘に引っ掛かった
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