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「確かにシィアは…両親を失った。
それは俺も同じだし、もうココにはほとんど人はいない。
でも逆に言えば誰かはいる。
俺は消えないよ?
一緒にいてやる。
そしてお前のトリースは、俺が立ち合い人になってやる」
青年は力強い口調で言った。
「なるほどね…」
ロッティは少し考えてから、シィアの方を向く。
「だったらその立ち合い人、オレもさせてもらうかな?
もうこうなったら、一人より二人のが心強いっしょ?」
「ええ。
お願いするわ」
今度は青年の方を向いて、
「だってさ♪
よろしくさん!!
ま、一応オレのが君よりお兄さまだしね♪」
「なっ!!
兄っつったって、たった一ヶ月だろっ!!?」
「たったの一ヶ月だって立派な兄だもんね~♪
ほら、よく五十歩千歩とかいうだろ♪」
「五十歩百歩だし!!
てか五十と千だと大分違うだろが!!」
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