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「ぉー久しぶりだな~シィアちゃん」
「ぉ久しぶりです、ミヤさん♪」
ミヤさんは近所のおじさん。
赤の他人であるシィアともよくお喋りをしてくれる陽気な人だ。
――ここは数日前のセルミア。
他国に攻められる、前の日のことだった。
「なんか今日はご機嫌だな♪
なんかぃいことでもあったか?」
ウフフと笑うシィア。
「今度のチリーね、私のお誕生日なの!!!」
チリーとは約1ヶ月に一度行われる祭日を指す。
チリーからチリーを無事に過ごせた事を祝う日で、仕事や学校はすべて休みになる。
「おー!!すごいじゃないか!!!
おめでとさんだな♪シィアちゃん!!!
今度は幾つになるんだい?」
「16歳ッ!!!」
嬉しそうに元気よく応えるシィア。
「16!?
てことはシィアちゃんももぅ大人の仲間入りなのかぁ~」
「そうよ♪
お母さんが私に今まで最高の食事を作ってくれるって言ってたの!!!
今からもぅすっごく楽しみ♪」
「そりゃぃいな♪
今の内にし~っかり甘えておけよ!」
ガハハと笑うミヤさん。
「ありがとう、ミヤさん」
シィアは礼を言って立ち去った。
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