💠長い夜💠

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「ぉー久しぶりだな~シィアちゃん」 「ぉ久しぶりです、ミヤさん♪」 ミヤさんは近所のおじさん。 赤の他人であるシィアともよくお喋りをしてくれる陽気な人だ。 ――ここは数日前のセルミア。 他国に攻められる、前の日のことだった。 「なんか今日はご機嫌だな♪ なんかぃいことでもあったか?」 ウフフと笑うシィア。 「今度のチリーね、私のお誕生日なの!!!」 チリーとは約1ヶ月に一度行われる祭日を指す。 チリーからチリーを無事に過ごせた事を祝う日で、仕事や学校はすべて休みになる。 「おー!!すごいじゃないか!!! おめでとさんだな♪シィアちゃん!!! 今度は幾つになるんだい?」 「16歳ッ!!!」 嬉しそうに元気よく応えるシィア。 「16!? てことはシィアちゃんももぅ大人の仲間入りなのかぁ~」 「そうよ♪ お母さんが私に今まで最高の食事を作ってくれるって言ってたの!!! 今からもぅすっごく楽しみ♪」 「そりゃぃいな♪ 今の内にし~っかり甘えておけよ!」 ガハハと笑うミヤさん。 「ありがとう、ミヤさん」 シィアは礼を言って立ち去った。
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