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ロッティはまだ床に寝転んだままだった
「じゃあ起きればいいじゃん…」
ボソッと言ったシィアの声は彼には届かなかった。
「さてと」
ロッティは立ち上がった。
「俺の存在、忘れてませんコト?」
「「……」」
二人は顔を見合わせた。
すっかり忘れていた。
この際、ロッティの人一倍外れているテンションのコトは置いておくことにしよう。
だが、二人は本当にすっかり忘れていた。
このロッティという青年がいたことを……。
ちなみにロッティとはあだ名で本名は――
のちに知る事となるだろうからここではあえて伏せておくことにする。
とりあえずロッティは一応、二人の幼なじみなのだ。
あくまでも、一応だが…、
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