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少しして、親父さんが持ってきた朝食をすぐさま食べ始めるローワン。
「あー親父、何か依頼あるか?」
ヤシュトーは親父さんにそう問うと「ちょっと待ってろ」とカウンターへ戻っていった。
「ルーウィ、お前まだそんな口調してんのか? イメチェンしたらどうだ?」
朝食を食べてるローワンが突然言う。
ルーウィと呼ばれたリルドラケンはこう答えた。
「否定する。長年こうしてきたからだ」
やれやれ、と困惑気味な表情でぼそりと言う。
ルーウィは元々、裏社会を束ねる組織―――『盗賊ギルド』に所属していたリルドラケンだ。
盗賊ギルドはあちこちに支部的に置かれており、そのうちの1つにルーウィは所属していた。
だが最近、所属していたギルドが壊滅してしまい、現在冒険者として生活してる。
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