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あたしには妹がいる 6歳年下 産まれてきた時は嬉しかった 可愛くて可愛くて抱き締めながら寝てた 頭の産毛が気持ちよくてナデナデしてた 抱き締めると石鹸の香りがする 毎日一緒に寝た それが段々とうざったくなったのはいつだろう 何かあれば姉の真似をする あたしのものを欲しがる 泣きわめく いつもあたしは 「お姉ちゃんなんだから!」 と怒られた あたしが小さいとき 幼稚園にいく時間 母は起きてこない いくらよんでも起きない あたしは自分でお弁当箱にお米をつめて 一人で行ってた 本当は大人といかなきゃならないのに 「さくらちゃん、お母さんは?一緒にきたんだよね?」 先生は不思議そうに聞く 「うん、玄関でお別れしたよ」 あたしは嘘をつく ある日 あたしは高熱をだして寝込んだ 苦しくて苦しくてたまらない 母が薬を買いにいく しかしいつまでたっても帰ってこない 苦しい 苦しいよ… 助けて… 喉が…あついよぅ いたいよぅ… いつまでたっても帰ってこない とにかく喉もカラカラで水がほしい 重いからだをもちあげて、フラフラになりながら台所にいく すると母が帰ってきた 「薬は!?」 母が苦笑いをする 手元には紙袋 中には薬はない あるのはパチンコ屋でとってきた景品 「これ食べる?」 チョコをあたしに差し出す 子供の心配より自分優先 あたしはショックと高熱でその場で倒れた
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