異世界から来た者

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ただし、使い手の力量により攻撃力の上乗せ率が決まる難点を持っていた。それに相手の属性攻撃が強ければ強いほど威力が上がるが放つ衝撃が凄まじい為、身体に負担がかかるのである。 ベイルード「次元破砕撃!」 ベイルードは高めた次元エネルギーを遠矢に向かい解き放った!闇を纏った閃光が遠矢に襲いかかる! 遠矢はベイルードから放たれた必殺の一撃を前に何故か冷静でいた。 遠矢「さすがはSランクの必殺の一撃! ミスれば死ぬな………。」 パアッ! 遠矢は剣に力を込めると遠矢に呼応するように柄にある宝玉が光輝く。 ザシュ! 遠矢は力を込めて閃光を切り裂く! すると宝玉が光り剣が閃光を吸収した。 遠矢「くっ? 何て魔力だ!」 ピシッ。 遠矢「威力が大きすぎて宝玉に亀裂が? ベイルード! この攻撃そのまま返すぜ! 次元断!」 遠矢が剣に貯めたエネルギーを斬撃に乗せ放つ!放たれた斬撃は空間の亀裂に向かい炸裂した。そしてエネルギーの大爆発が巻き起こる。 ドカンドカンドカン。 その衝撃は結界をも歪ませた。 ベイルード「!!!」 遠矢(失敗か?) ピシッピシッピシッ。 しばらくして空間の亀裂に無数のヒビが入り始め空に穴が空いた。 ベイルード「今だ!」 ベイルートは巨体を震わせ穴に突進する!そしてベイルードの姿が消えた。 しばらくしてベイルードの声が遠矢の頭に響き渡る。 ベイルード(遠矢よ、無理をさせたな。礼を言う。おかげで門は開いた。この仮はいずれ返す。去らばだ。) そして声が遠ざかりしばらくしてベイルードの消えた影響からかハクの霧の結界が晴れ始めた。 遠矢はよろけながら方膝をつくと剣を大地に突き立てた。 遠矢「くっ! やっぱりまだ俺の技量では危険性が高かったようだな。」 遠矢はそう言いながら破邪の剣を見る。すると破邪の剣の命である宝玉に一筋のヒビが入っていた。 遠矢「師匠の剣が…………剣に救われたみたいだな。」 遠矢が考え事をしていると先ほどの三騎の気配が遠矢の前で止まった。 ???「おいっ! 大丈夫か? しっかりしろ!」
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