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遠矢「くっ!何とか大丈夫です。あなた達は?」
???「俺達は白銀の守護騎士団ホワイトクロスだ。」
三騎士の中の長身の男がそう名乗りを上げた。
長身の男「ここで何があった? このクレーターの跡はただ事では無いぞ!」
遠矢は長身の男の観察力に舌打ちをしながら理由を話し出した。
遠矢「結界の見回り中にSランクのあやかしが空から現れ戦闘になりました。それだけです。」
長身の男「何だと! ではやはりあの反応はゲート?」
遠矢(ゲートの事まで知っているとはかなり本部に近い部隊らしいな。)
遠矢「あんた名前は? すまないが頼みがある。」
長身の男「俺はホワイトクロスの部隊長朝月白斗だ。で頼みとは何だ?」
遠矢「すみませんが保護してほしい少女がいるのですが………。ゲートに巻き込まれ落ちてきたらしいんです。」
白斗「異邦人か?」
遠矢「多分………。後、草薙隊長が何処かにいるはずです。合流をお願いします。」
白斗「しかしそれほどのダメージ、ほっとけんぞ! おいっ!」
女隊士「はっ!」
白斗「この少年の手当てを頼む。」
女隊士は白斗に敬礼すると返事をした。
白斗は何かを考える素振りを見せると遠矢に問い掛けた。
白斗「そう言えばお前の名は?」
遠矢「白銀の第三部隊草薙隊長指揮下の榊遠矢隊士です。」
白斗は榊遠矢と言う名に何か引っ掛かりを覚えた。
白斗「しかし、遠矢と言ったか? Sランクのあやかしを相手に生き残るとはな。」
遠矢「運が良かっただけですよ。」
白斗「だが撃退はしたんだろう?その力、我が隊に欲しいくらいだ。
白斗は辺りの惨劇を見渡し感心しながらそう言った。
遠矢「自分でも良く生き残ったと思いますよ。相手は竜タイプのあやかしでしたしね。」
白斗「!!!」
白斗は竜タイプのあやかしと聞いて表情を代える。
白斗「結界は? 結界は無事なのか!」
遠矢(このうろたえようは一体どうしたんだ?)
白斗は待機していたもう一人の騎士を呼び出すと指令をだし何処かへ言ってしまった。
俺は何かまずいことでもあったのかとそう思った。
遠矢「何かまずいことでもあったんですか?」
遠矢は自分を治療している女隊士に話し掛ける。
女隊士「ちょっとね。私達がここに来たのは別の用なのよ。」
遠矢「別の用ですか?」
女隊士はしまったと言う顔をした。
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