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詳しくはわからないがかなりレア何だろう?」
ハク「まあね。希少なのは間違いないよ。ただ、魔宝玉は名が示す通り無尽蔵に魔力を秘めた代物なんだ。だから普通は武器に組み込むのはおかしいんだ。魔宝玉の力に刀身が耐えられないから。」
遠矢「………だが、破邪の剣は魔宝玉のほうが耐えられなかったみたいだぞ?」それだけ刀身の強度が上だったのか?」
遠矢とハクが悩んでいるとリティアが話し掛けてきた。
リティア「遠矢? その剣はルーンメタル製だよ? 知らないの?」
遠矢「ルーンメタル? リティア!この剣の材質を知っているのか?」
リティアは遠矢の剣をまじまじと見つめながらそう言った。
リティア「ルーンメタルはね、魔力に強い金属で魔力を増幅する性質をがあるの。その代わり物理的には少し弱いんだけどね。」
遠矢「ルーンメタル製………か。良くはわからないがこの世界のものじゃあないと言う事か。」
リティア「もしかして伝説のルーンブレードなのかもね。」
遠矢「ルーンブレード?」
リティアは黙って頷く。
リティア「ルーンブレードは熟練した魔法剣士が好む魔法剣の内の一振りだよ。まあ、オリジナルはすでに失われているみたいだけど……。」
遠矢「じゃあ、これはオリジナルか?」
ハク「落ち着きなよ遠矢!」
ハクは遠矢をなだめる。
遠矢「落ち着いていられるか! この剣の出所が解れば師匠の正体がわかるかも知れないんだ! 俺はてっきり師匠は管理者だと思っていたんだが………違う可能性が出てきた。」
リティア「それで師匠の名前は?」
遠矢「エルシャンク………。」
リティアはエルシャンクと言う名を聞き驚いた。
リティア「エルシャンクって伝説の時空マスターよ? それもかなり昔に消息不明だって聞いてるわ。」
遠矢はリティアの言葉を繰り返し呟く。
遠矢「時空マスター? 消息不明? ベイルードは何も言わなかった。行方は自力で探せって事か。」
遠矢は破邪の剣を握り締めエルシャンクの言葉を思い出す。
遠矢「この剣とペンダントを餞別がわりにくれてやる。いつか俺を探しだして見せろ。最後の言葉はそうだったな。」
そして遠矢は首に着けているペンダントをリティアに見せる。ペンダントを見たリティアは驚きの表情を見せた。
リティア「!!!」
遠矢はリティアの反応に戸惑いを感じた。
リティア(まさか! それはエターナルストーン? )
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