異世界から来た者

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リティアは降りてきた光の柱を見て率直にそう口ずさんだ。 遠矢「行くぞ! 早くしないとすぐゲートが消える!」 遠矢はそう言って先に光に飛び込んだ! 光に触れた途端、遠矢の姿が光に変わり消えた。それを見ていたリティアは遠矢の後に続き光に飛び込んだ。 リティア「えいっ!」 リティアの声が響き光の柱がリティアを呑み込みそしてゲートが消えた。 そして二人の消えた後には深いクレーターのみが残った。 その時、遠矢とリティアが光に消えたのを見ていた者がいた。 ???「………消えた? そんなバカな!何なんだ? あの光の柱は! くっ? 見失ってしまう!」 マントの男は慌て光の柱に駆け寄るが間に合わず消えてしまった。 ???「くっ! コンタクト失敗か。まあ良い。チャンスを待つ。」 男はそう呟くと姿を消した。 そして、ゲートに消えた遠矢とリティアは光の道に乗っていた。 リティア「ここがゲートの中なの? すごい空間の歪みを感じる………。うっ! 気持ち悪い。」 遠矢「おいっ? まさかゲート酔いか? まあ慣れないとしょうがないか。」 リティアは空間の歪みに耐えながら遠矢に話し掛けた。 リティア「遠矢は良く平気ね。ひょっとして何回も転移門を使ってるの?」 遠矢はリティアの問いにうなずいた。 遠矢「このゲートは俺と師匠が偶然に見つけたんだ。繋がる場所は俺はターミナルと呼んでる。まあ詳しくは実際に見ればわかるさ。」 リティアは光の道に乗りながら辺りを見渡す。しかし、変わらず空間の歪みが見えるだけだった。 遠矢「後、数分で着くぞ! 」 数分後、リティアの前に空間に浮かぶ巨大な建造物が姿を表した。その建造物はまるで空間に浮かぶ要塞のような出で立ちである。 リティア「これがターミナル? まるで戦闘艦じゃない?」 遠矢「そうなのか? 俺達の世界にはこんな巨大な船はないから船とは分からなかったんだが。」 リティアは遠矢がターミナルと呼んでいる物を見てそう言った。 リティア「詳しい事は調べて見なくちゃ分からないけど外見の形からしてかなり古いわね。」 遠矢はリティアの見解を聞きながらリティアにターミナルについて分かっている事を教える事にした。 遠矢「リティア。ターミナルなんだが、実は全体像の10パーセントしか分かっていない。お前が詳しいなら調査を依頼したいんだが。」
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