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リティア「えっ?」
リティアは遠矢の提案に驚いている。
リティア「それって私を信用するって事? でも良いの? 所有者に勝手に………。」
遠矢「所有者………か。便宜上の所有者は俺さ。だから問題ない。まあ、依頼を受けてくれるんなら詳しい事は後で話す。」
リティアは遠矢の提案に少し考える素振りを見せる。
リティア(今の私は戦う力を失っている。でも、ダークファンタジアの知識は残っているわ。なら結論は一つね。)
リティア「わかったわ。その代わり最低限の生活は保証してよね。お兄ちゃん!」
遠矢「お兄ちゃん? まて、何を言って………!」
リティア「まあ、私はあなたの身内って事で良いでしょ? 魔力を封じられ、断片的な記憶を失った女の子を放り出す気なの?」
遠矢「だからお前は性格変わってないか?」
リティア「さて、どうかしら? 」
リティア(確かに一部の記憶は抜け落ちてはいるけど次元世界ダークファンタジアの知識は残っているのよね。)
遠矢「仕方ないか。わかった。リティアは今日から俺の義妹だ。」
遠矢はリティアを放り出す分けにもいかないのでしぶしぶ承諾した。
遠矢(恨むぜ!ベイルード………。)リティアはベイルードの魔力封じを受けた。しかし、あまりにも強力な呪いだったので記憶にまで影響を与えてしまったのだろう。
俺は俺になつくリティアを見る。
リティアは嬉しそうだ。
遠矢(まあ、仕方ないか。)
遠矢はそう呟くとターミナルに向けてペンダントをかざした。すると壁に扉が現れる。
遠矢「さあ、入り口が空いたぞ!」
遠矢は先に扉をくぐった。リティアもそれに続く。
リティア「これって、ダークファンタジアの創世記時代の物ね。 こんな古いのは初めて見たわ。でも、何でこんな異世界に?」
遠矢はリティアの言葉を聞き改めて思った。
遠矢「やっぱり、異世界の物か。こいつの名前はシューティングスター! 高速戦闘挺だ。まあ、今は稼働率は低いがな。」
リティア「………シューティングスター! それって! 伝説の次空戦艦の一つじゃない! そんなっ、まさか!」
遠矢はリティアの話をあまり理解できないでいた。名前はブリッジの生体コンピューターから発覚し遠矢がなぜかマスター登録された。しかし、稼働率は上がらなかった。それが現状なのである。
遠矢「リティア! お前なら詳しく分かるか?」
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