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遠矢「ゼラードか? 確かにこの状況では一番かも知れないが………俺は奴が苦手だ。」
ゼラード。それは遠矢が契約している幻影獣の中でも最強の存在である。しかし、それは遠矢からの契約の申し出ではなくゼラードからの気まぐれの契約なのである。つまりゼラードはあくまでも善意の協力者なのでこちらからの命令は受け付けないのだ。そして性格は狂暴であり強い相手との戦いを望むと言う困った性格をしていた。
遠矢「ゼラードはまずいだろう? 下手をしたら被害が増える。アイツを使うか!」
遠矢は三枚の札をしまい赤い紙の札を取り出した。
ハク「その札は?」
ハクは遠矢の取り出した札を見つめる。
遠矢「これは防御系の能力を持つ幻影獣召喚の札だ。ランクはC。カーバンクルは知っているか?額にルビーを持つ幻影獣だ。」
ハク「カーバンクルか。私の知らぬ間にカーバンクルと契約していたの?。何でぼくを呼び出す頻度が減ったのか分かったよ!」
遠矢は苦笑いを浮かべながら札に魔力を送り込む。
遠矢「そう言うなよハク! こいつは防御系専門だ。お前の補助スキルにはかなわないさ。」
ハクはそう聞くと満足そうな顔をした。
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