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遠矢「我は汝と契約を結ぶ者なり汝の名、額に赤き目を持つ者カーバンクル!」
遠矢は呪を唱えると手にした赤い札を天に投げた! すると札から赤い光が生み出され複雑な魔方陣を作り出す! そして弾けた。
ハク「うわっ! 」
ハクはあまりの赤い光にビックリした。
赤い光が収まると魔方陣の中央に一匹の小動物が居た。
小動物「久しぶりだね遠矢。私の力が必要なの?」
遠矢「久しぶりだなカーバンクル。早速で悪いがお前の防御系の能力を借りたい。」
カーバンクルはじっと遠矢を見つめる。額の赤い石を光らせ遠矢を見つめていた。
カーバンクル「この気配…………Aクラスのあやかしだね。分かったよ。力を貸すよ。ただし、このあやかしを助けてあげてね。」
ハク「助けるか。ぼくからもお願いだよ。たぶん、見知らぬ世界にたどり着いて不安定だよ。」
遠矢はカーバンクルの頭を撫でるとそっと肩にのせた。
遠矢「わかっている。師匠から貰った力だ。助けて見せるさ。俺はこの世界唯一の送還師だからな。」
送還師……… 送還師とは召喚師と反対の力で召喚され使役された存在の因果率を断ち切り契約を無かった事にし元の世界に還す送還の力を持つ者の総称である。
遠矢「…………この気配は? 視線を感じる?ハク! 探索を頼む。」
ハクは耳をピクピク動かし辺りの気配を探る!
ハク「強大なあやかし意外、半径数キロに気配は無いよ。」
遠矢が何者かの気配を感じていた場所から数キロの地点…………。
???「気付かれたか? ふっ、さずがは父上だ。このステルスシールドを使用した私の気配を察するとはな。」
木の上に立っていたその少女は腕を組ながらそう呟いた。
???2「おい!マスターよ。まだ干渉するなよ? これから起こるマイマスターのこの出会いがすべての始まりなのだからな。」
少女の側のいた、黒い毛並みの魔狼が少女にそう釘を刺した。
少女「わかってるわバルド。あなたは父上の事はよく知ってるんだものね。」
バルドと呼ばれた魔狼は少女に肯定するようにうなずいた。
バルド「俺はマイマスターとは付き合いは長いからな。行くぞマスター!」
少女「わかったわ。まもなく戦場になるからね。もっと距離を取らないと。」
少女は遠くから遠矢を見つめると笑みを浮かべた。
謎の少女「やっと父上に会える。私が長を継いだ後、父上は姿を消した。
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