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父上が発見した異世界で我が一族は強大な権力を持つにいたったのは全て父上のおかげだ。だが逆に父上がいなければ未来が変わる。」
ライン「それで刺客が来ると言う訳か。だが長であるお前が直接来る事はあるまいて。」
ラインは父親のために長、自ら出向いた事に疑問を持っていた。
謎の少女「あちらは心配あるまい。参謀の光と戦闘部隊長のあずさがいるのだ。私が抜けてもしばらくは大丈夫だ! 我が一族の絆は血よりも濃い!」
ライン「ハア、だと良いがな。」
ライン(遠矢! お前の娘はファザコンだぞ。)
クシュン!
遠矢「風邪か?」
ハク「どうしたの遠矢? くしゃみなんかして? 」
遠矢「いや、誰かが俺のうわさでもしてるんだろ? さっきの視線と言い、気になる事ばかりだ! 俺なんて所詮、下級隊員だぜ? 監視されるメリットはないはずだ。」
ハク「下級隊員…………ね。ウソばっかりなんだから。遠矢は実力だけなら近衛兵クラスなんだよ? なぜ力を隠すのさ!」
遠矢「力があると分かれば利用されるだけさ。」
ハク「…………まあ、遠矢の言い分もわかるけどさ。」
ハクは遠矢が初めて契約をかわした幻影獣で付き合いが一番長い。そのため遠矢の性格を熟知していた。
ハク(遠矢は上に行く力があるのに………勿体ないな。)
ガサッ!
遠矢は近くの茂みから何かが動く音を感じ取り戦闘体勢をとる!
遠矢「!!!」
チンッ!
遠矢は背中の剣に手をかけると剣を抜いた!
遠矢「誰だ!」
???「にっ逃げろ………。」
遠矢が声がした茂みに足を踏み入れると傷だらけの少女が倒れていた。
遠矢「おい! 大丈夫か!」
傷だらけの少女「私の事は……良い。早く………逃げろ。奴が再び活動を開始すればここら一体は消えるぞ。」
遠矢「お前さん、何者だ? それに何と戦っている? 場合によっては手を貸すぜ! まあ報酬はいただくがな。」
傷だらけの少女「笑わせてくれる。こんな次元の辺境の種族に奴を倒せるものか。時の管理者直属の私でさえこの有り様なんだぞ。」
ピクッ。
遠矢(時の管理者!)
遠矢は時の管理者と言う言葉に微かに反応した。
遠矢(なぜ今さら………。 とにかくほっとけないか。)
遠矢は懐から白い札を取り出すと、呪を唱え始めた。
遠矢「癒しの力を持つ聖なる獣よ。我が声に従い現れ出でよ。汝の名、キュアービースト!」
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