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影の女、光の男
二人が出遭ったのは在ってはならない偶然
好きになる条件は己には持ち得ないものを
相手が持っているということ
影に光は無く。光に影は無い。
存在自体が正反対の二人が恋に堕ちたのは必然。
声を高らかに発し愛を唱えよ。
私が照らす限り貴方は傍に居ると何時までも。
神等の声に耳を傾けるな。
聞けば聞くほどの綺麗事にしかすぎないのだから。
一番遠くて近い存在。
眠るとき、起きるときは一緒。
だから悲しくなんか無い。
唯、愛しいという感情のみが渦を巻く。
‐光を落としたら影になることは可能でしょうか‐
‐身を燃やしたら光になることは可能でしょうか‐
世界が逆転する瞬間、二人は初めて唇を交わし
最後の最期で幸せを手に入れた二人は永遠の中で、朽ち果てて逝きました。
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