いとし

1/1
前へ
/13ページ
次へ

いとし

死ぬほど愛してる貴方へ。 少しずつ寒くなってきました。 もうじき雪が降るでしょう。 孤独を突き付けられる季節、私は大嫌いです。 貴方を想い、涙を流したとて繋がらず やはり一方的な感情と思い知らされる 笑顔の先には私以外の誰かも映すのでしょう 貴方の笑顔の理由は私でありたいと思ってます ‐私の世界は貴方を中心に回っている‐ あの春から小さな罪を背負っています 幸せに近付きたいがために、自分勝手に流した涙 貴方の焦燥感など理解らずに 答えを急かしてしまった罪 少し早く開花した花はやはり少し早くに枯れてしまいました これは罰。 全てを放棄してしまった私 償わなければならないの 幸せなんて不似合いなもの 私なんかが欲してはならないもの 「ですが。やはり縋ってしまいます。 何時か赦される日が来るというまで、私は静かに貴方を想ってます」 零れてしまいそうなこの感情 いっそ潰れてしまえばどんなに楽か 私は待ってるの。曖昧な終わりをした再発を。 もう一度だけ愛を囁いてはくれませんか… この身体、全て消えてしまえば良いのに
/13ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加