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美形の母と異形の子
枯れ果てた大地の上で繰り返される輪廻
愛しい愛しい我が君よ、現世は何処へ
羽根のように舞い上がり、片翼をはばたかせる
遥か頭上からならば、変体わった君を見付けられよう
片隅に渦巻く記憶こそが頼り
刻み付けられた、真昼に浮かぶ満月は
全てを知り尽くし、嘲笑うかの如し
愚かだと、笑われても、逢いたいと想う
手を伸ばして、つかみ取った星屑を、全て君に捧げよう
巡り行く此の命。
例え風になろうとも必ず君を見付けてみせる
止まること無き吐息に名前を乗せて
「またここであいましょう」
期待なんてしてないわ、奇形のみ落とし生む
貴方は瞳を濁らせて、呼んではならない名前を奏でる
遮断してしまいましょう
「さようなら」
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