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キョン(心の声)「今日は文化祭の前日。俺は、とある珍妙な映像作品を文化祭で発表すべく、昨日から夜を徹して部室のパソコンに向かい、編集作業に取り組んでいた。」
キョン(心の声)「しかしいつの間にか睡魔に撃沈されてしまったらしく、結果、こうして敗残兵よろしく気分の晴れない朝を迎えたわけだ。」
キョン(心の声)「その作業を俺に命じたのは言わずもがな、ハリウッドにもボリウッドにもあそこまで横暴な人材はいないであろう監督兼プロデューサー、涼宮ハルヒである。」
キョン(心の声)「昨日、俺が編集作業を始めてからしばらくは、俺の隣に鎮座ましましてあらせられ、俺の編集手腕にいろいろといちゃもんを付けていたのだが、今、この部室にいるのは俺一人だ。どうやら、いつの間にかどこかへ行ってしまったらしい。」
キョン(心の声)「あのハルヒが、睡魔から絨毯爆撃を受けている俺を黙って見過ごすともおもえないので、ここ数時間は戻ってきてないのだろう。」
キョン(心の声)「人に作業をさせておいて自分は一体何をやってるのかと言ってやりたい気もするが、おかげで俺はこうして完徹を免れたわけであるから、それは問うまい。」
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