プロローグ

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ハルヒ「それにしても、みくるちゃんも有希も古泉くんも、なってないわね。いきなり欠席だなんて」   ハルヒ「2回目にしてこれじゃ、SOS団の前途が危ぶまれるってものよ。SOS団の名前の由来を思い出して欲しいわね」   ハルヒ「いい、キョン?SOS団はね、『世界を大いに盛り上げるための涼宮ハルヒの団』なのよ。わかってる?」   ハルヒ「最後のSはあたしがいれば何とかなるとしても、頭のSO、世界を大いに盛り上げるって部分は、団員の一致団結なくしてはできない部分よ」   ハルヒ「世界をそれなりに盛り上げるとか人並みに盛り上げるとかじゃダメなのよ。それじゃ真ん中のOがどういう意味だかわからなくなるんだから」   ハルヒ「だからキョン、次からSOS団の会合は何があっても絶対欠席禁止よ。風邪をひこうが車にひかれちゃおうが命を懸けて出席すること!」   ハルヒ「SOS団は必ず全員集合!いいわね、キョン!」   キョン(心の声)「て、唯一の出席者である俺に言っても意味ないだろ。と言ってやるかどうか迷っているうちに、カフェラテとアイスコーヒーが運ばれてきた。」   ハルヒ「どうもありがとうございます」   キョン(心の声)「と、これは店員さんへの言葉だ。傍若無人な変態のくせに、こういうところはなぜかしっかりしている。」
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