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家の前に子猫がのびていた。
俺はただ、ミルクをやって、暖めただけだ。
後は、近所のバァさんにやった。だけなのにっ
それからというもの、毎晩の様に部屋の窓が叩かれる…
コンコン コンコン… …
無視
………………
ガギーッ キーッ キーッ
耳をつんざくような不快な音が響き渡る…💢
「だあーっうるっせーっ💢」
耐えきれずに叫ぶと、窓ガラスで爪を研いでいた、子猫がこちらを向く「御主人さまー💕」
猫は喋らない… 筈なのに 俺にはコイツの言葉が分かる… 固まる俺を前にガバッと飛び付こうとした子猫をサッと避ける。
うるうると俺を見つめる子猫…
「にゃぜですかぁ💦御主人様ーっ」くるくる足元を周り、カリカリと飛び付こうと必死だ
…が
ぶえっくしーん💦💦
「俺は、猫アレルギーなんだよー💦近付くなーっ💦」
ゴーンとした様子の子猫…
「分かりました、かにゃらず、かにゃらず御恩を返すまでは、諦めません💦」
そう言い残した子猫の姿を見なくなって、1ヶ月…俺は充実した日々を送っていた✨
しかし… やっぱり、きたか💦
コンコンっ✨
ちっ💢無視
コンコンっ✨ シツケェ💢
ぴんぽーん✨
えっ? チャイム?
なんで?
「はい…。」
そこには、ふわふわと綺麗な黒髪の 女の子が立っていた。
「どちら様?っつええっ💦」
ぎゅーっ… 無言で、ぎゅーっ…
彼女居ない歴=年齢の俺は…固まるよな…
「御待たせ致しました…。 人に成るには、時間が必要でしてこれでお役にたてます。」
…猫…かよ…
「悪いけど俺は人だから、別に猫に用は無いし」
うるうるうるっ
泣き始めたっ 止めろっ 猫ならまだしも… 人の… 女の子の顔でなくな
「だーっ悪かった💦 …どうしたら… 大人しく帰ってくれるんだ…」
抱き着いたまま… 子猫(彼女)は30分ほど悩みに悩み…
「…お散歩に 手をつないで…」
満月の夜には 子猫が出る。
可愛い人の姿で…迎えにくる…
愉しそうにくるくる回る…
手を繋いでたらコケるっつの💦
動物を拾ったら最後まで面倒をみる…。
ため息をつきながら 今日も夜を踊る。
おしまい
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