希望

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手を振って医師のもとへと行った。 光は医師に 「手術をお願いします!」 と言った 医師は驚いた顔で 「わかりました」 と応えた その時の光の目は子供のように希望溢れた目でした。 彼の手首の手術を終え彼はリハビリをした。 医師からは 「このリハビリを乗り越えたら手首は大丈夫ですよ。」 と言われた。 彼は苦しい中きつい中無我夢中でリハビリに専念した。 手首の手術を終えて2ヵ月になろうとしていた。 彼の長かったリハビリ生活が終えた。 その帰りに久しぶりに勇気と偶然会った。 彼ももうすぐ退院らしい。 光は 「ありがとう。君のおかげで希望が生まれた。ここまでリハビリに耐えることができたのは君の言葉のおかげだよ。まだ試合にですことすらできない。まずは自分の調整をしてそれから一軍に戻り活躍するからね!その時はまた見て応援してね。」 と言った。 勇気は 「うん。おじちゃんが一軍で試合をしたら必ず応援するからね。それより見に行って応援にするからね。」 光の心はいっぱいになっていた。 光は 「ありがとう。」 と言い帰った。 光は球団に戻り2軍で調整した。 そして、試合にも出れるようになった。1ヵ月間頑張った結果 ヒット 30本 ホームラン10本 打点 15点 と言う記録がでました。 2軍監督から 「よく頑張ったな。明日からは1軍で頑張れ!」 光は 「ありがとうございます。」 と笑顔で応えたました 一軍に行くとみんなが 「お帰り。」 と言ってくれた その時涙が出そうになった。 光の出番は思わぬところで回ってきた。 「おっと、ここにきて代打だ。誰なんでしょうか。」 それは、9回裏ランナー1、2塁1アウト 『松下選手に代わりまして藤原選手』 「これは、4ヵ月ぶりの一軍復帰!藤原が帰ってきました。」 光は声援が響くなか眩いバッターボックスに立ちバットを前に構えた。 光は気づいた。 視線の先に勇気が来ていることに。 彼は大声を出して応援していた。 そして、周りのファンの皆さんも。 光は元気をもらい大きく一回深呼吸した。 ピッチャーが投げた! ボールが向かっている間光の頭の中に今までのことが流れた。 希望を失ったこと。 勇気との出会い。 一緒に頑張ろうと言われたこと。 苦しいことを乗り越えたこと。 沢山の事が。 そして、今 沢山の良い思い出 沢山の声援 希望をくれた勇気 この沢山の出来事を手に 今バットがボールを思いっ切り弾きかえした…。
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