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赤地に白と黒のドット模様のドレス。肌を包む滑らかなシルク生地にうっとりとする。 下を向くと、サラリと落ちてきた茶色ではなくなった自分の髪の毛を摘む。透き通るような金髪。ルルビア王女と同じ髪の色。鏡に映る瞳の色も金に変わっている。 オリビアの足元を飾るのは鮮やかな赤の靴。祝福と旅立ちを意味する赤色。オリビアとは当分お別れだ、と1人苦笑する。 「いきますよ」 足元を見つめていた視線をあげ差し出されたロカの腕にそっ、と自分の手を置く
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