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「今宵は我が娘の為によく来てくれた。皆、存分に楽しんでくれ。ルルビア」
名前を呼ばれオリビアが立ち上がれば沢山の視線が自分に当たるのを感じる。
王の隣に立てば緊張で震えだした手を握りしめ、視線だけを動かしロカの姿を捉える。
それに気づいたロカは、大丈夫、というように微かに笑う。
空気を小さく吸い込み、顔に笑みを貼り付けた
「─…皆様、本日はルルビアの為にお越しくださり本当にありがとうございます。私はここ1月程、病にかかり療養の日々でした…しかし、皆様のお陰でこうして回復することができました。心から感謝しています。私からのお礼のささやかなパーティーです。お楽しみ下さい」
また、静かに曲が流れ始めた
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