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居たのは、この数日で特に覚えさせられた人物達のうちの1人。黒と金の入り混じった虎のような髪に金の瞳、女性顔負けの美しい肌は少し憎らしい。 「あら、あなたは……」 男と視線が合った途端、オリビアは言葉に詰まってしまう。 確かに笑顔だが、それは、端から見てすぐに分かるほどの¨作られた笑顔¨。そして、その金の瞳はオリビアを冷たく見下ろし、何ともいえない威圧感をオリビアに放っていた。 「ヴァン・ヘルシュタインです。婚約者候補の名前も覚えていて下さらないとは」
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