2、

9/31
前へ
/42ページ
次へ
       * 見舞いの言葉を一通り貰い、心身共に疲れきったオリビアは、少し休もうと酒を片手に開け放たれたバルコニーへと向かう。 「つ疲れた…」 広いバルコニーに置かれた、1つの長椅子に寝転がりたいという衝動をおさえ、バルコニーの手すりにもたれかかり、グラスを傾けた。 「ルルビア様?」 ゴクゴクと酒を飲みほそうとしていた時に、突然の声。バルコニーには誰もいないと思いこんでいたから、尚更驚きが増す。 ふきだしそうになるのをこらえ、暗闇に目を凝らしてみれば、男が1人、室内から漏れる光の下に歩み出てきた。
/42ページ

最初のコメントを投稿しよう!

222人が本棚に入れています
本棚に追加