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体格のよい、大きな男。短く刈り込まれた赤毛に焦げ茶の瞳。両耳に沢山つけられたピアスの数々にオリビアは思わず目を奪われる
「まあ…きキシャーム郷」
ルルビア王女の婚約者候補の2人目であるバイス・キシャームは貴族にもかかわらず近衛兵隊長をも勤めている。その為なのか、正装にもかかわらずキシャームは腰に剣を帯びていた。
「お元気そうで何よりです」
ヘルシュタインの事もあり、オリビアが、一刻も早くどうにかしてここから立ち去ろう、と考えを巡らせていた時
「1曲お相手願えますか?」
「え…?」
そう言えば健康的にやけた手をさしだしてくるが、オリビアは戸惑うばかり
ダンス…?
でもルルビア様、ダンスは…
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