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       * 水で濡らしたハンカチを手に持ち、バルコニーへと足早に向かう途中、ある事に気づき思わず足を止めてしまう。 「っ~…やっば…」 今更ながらだが、ロカに何度も怒られ、気をつけろ、と言われていた¨走るな¨を破ったことに気づいたのだ。 それを意識した途端、思わず歩幅が徐々に小さく、速度も遅くなり始める。 で、でも…今回は非常事態だし、ロカも陛下もいらっしゃらなかった。ばバレない…はず… 報酬がパーになったら最悪だけど元はと言えば私のせいだし… ん?…これは私のせいなの?でもあれは、キシャーム郷が無理矢理…いや、でも、結局私が怪我をさせたわけだし…… んー……??
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