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オリビアの仕事が終わったのは日がとっくに落ちた後のこと。暗闇の中、外で話すわけにもいかず男を家へと招き、話をきくこととなった 悪い人だったら…、そんな考えがオリビアの頭を勿論よぎったが目に飛び込んできたものによって、すぐにその考えは打ち消された 男の黒い洋服の腕部分に縫い込まれていたのはわかりにくいものの2匹のドラゴンの刺繍。2匹のドラゴンの刺繍は城に仕える一握りのものしか纏うことを許されない…らしい オリビアは男を家に招きながらもマナとマカにご飯を作ったり、寝かしつけたりと忙しく、男にお茶さえ出していない…─いや、存在すらも忘れていたことに帰宅してから約2時間後にようやく気付き、顔を真っ青にさせた
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