1、

7/9
前へ
/42ページ
次へ
次の日、マナとマカはオリビアがよく世話になる大家さんに預け、僅かな私物をまとめて、少し離れた路地で待つ昨日の男─ロカの元へ向かった。 意外にもロカは馬ではなく、目的地までは歩く、とのこと。2匹のドラゴンを持つ人が何故歩きなのか、という疑問を胸に抱けば、見透かしたかのように 「内密の行動ですので。」 ロカの満面の笑みの中に多少ながら馬鹿にしたようなものがあったがオリビアはそれから視線を無理矢理そらした。 どうせ、馬鹿ですよ…
/42ページ

最初のコメントを投稿しよう!

222人が本棚に入れています
本棚に追加