ライバルは…?!

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「美羽、ごめんな。また辛い思いさせて…すぐに気付けなくて…」 航生もしゃがみ込み、美羽の頭を撫でた。 「…こ…きくん」 美羽は笑顔を作れず、とめどなく流れる涙を指で拭った。 ダメ、泣いてる場合じゃないよ。 美羽は勇気を振り絞り、震える手で航生に“木村早紀”からの手紙を渡した。 そして、木村早紀と赤ちゃんの写真が載っているホームページのサイトを開き、赤ちゃんの腕にある3つ並んだほくろの話をした。 航生は手紙とホームページを見ると呆然としていた。 それもそうだろう。 別れた彼女に自分の子供が居たなんて、夢にも思って居なかっただろう、と美羽は思い、画面に釘付けになる航生の姿を見ていた。 「……」 「……」 やっぱり航生くんの子供なんだ。 画面を見て固まる航生を見て美羽は確信した。 もう、これで私の恋は終わりなんだ…
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