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衝撃の告白から一夜明け、いつものように美羽は登校した。
休みたかったけど、皆勤賞狙ってるからな…真面目な自分が憎い。
靴箱を開け、上履きに履き替えたがまだ迷っていた。
やっぱり帰ろうか。気まずいの嫌だしな…
昨日の告白を思い出すと顔から火が出そうなくらい恥ずかしい。両思いほぼ確定と自分勝手に思い勇んで告白し、フラレタからだ。
…やっぱり帰ろ。
靴箱に入れたスニーカーを下に降ろそうとダンゴ虫のように身を屈めると、
「おはよう」
と頭の上であいさつされた。
このハスキーな男らしい声は…
顔を見なくても美羽は声の主が誰か分かった。
心臓がドキドキとうるさい。
普通にしなきゃ。
美羽は、にっこりと笑顔を作り、
「おはよう航生くん」
とあいさつし返した。
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