告白の翌日

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昼休みになると、航生は弁当を持って教室を出て行った。 いつもは航生の後を追い掛けて一緒にお昼タイムをする美羽だったが、机に座ったまま動かず、佳奈と話していた。 様子を見計らって良が話し掛けに来た。 「美羽と早瀬何かあったの?」 「……」 思わず美羽と佳奈は目を見合わせた。 「何もないよ~。ねぇ?」 いつもののんびりした口調で、佳奈は美羽に同意を求めた。 「う、うん」 しまった。どもっちゃったよ。 美羽は平静を装って答えたが、感情が表に出るタイプなのでごまかすのが下手だった。
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