高校生

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学校に着くなり、誰かが走って来た。 しかも、サッカーボールを蹴りながら。 「龍~~☆久しぶり♪」 『おう。元気か?』 「バリバリ♪澪、おはよう!」 「おはよう。憂♪」 俺達と憂は幼なじみ。家族みたいなもんだ。 「…澪さぁ、髪染めた?」 憂は澪の髪を見ながら聞いた。 「…(ギクッ!)い、いや?」 澪は、一瞬だけビクッとした。 憂は、俺達の髪の色と目の色を羨ましがる。 それは、母親も父親も髪が赤で、目も赤だからだ。 憂は、金髪に碧の瞳。 『憂の方の髪とかが良いよな。』 突然龍が声を出したので、憂はビックリした。 「何でだよ?」 すると、澪も龍に共感したように頷く。そして… 『「赤だと、悪魔みたいじゃん。」』 声を揃え、そう言った。
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