強襲 Ⅲ

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マイセン率いる連邦軍艦隊は小1時間程の航行でエドワードの艦隊に追いついこうとして加速をする。その間、エドワードは囮役であるレオンの執拗な挑発行動に乗らず、じっと減速航行を維持していた。 「帝国軍艦隊、再び接近して来ます!」 「チッ、しつこい奴らだ!集中攻撃で追い払え!!バウンド!マイセンはまだ追い付かんのか!?」 エドワードは帝国軍の再三を渡る挑発にじっと耐えていた。 「はっ、もう少し時間が必要かと。この磁気嵐で通信と索敵はマヒ状態ですので、正確なところは目視出来る距離まで接近しないとわかりませんが」 彼の事を良く知るバウンドは平静を装っているものの、一種の奇跡に立ち会っているとの思いが胸に広がっていた。少なくとも彼がエドワードの副官を努めるようになってから、ここまで粘り強く戦う事は皆無だったからだ。 「うぬううっ・・・」 歯噛みして攻勢に出たい衝動を抑えるエドワードを見ながらバウンドは心の中で呟いた。 『これもアキレス閣下のおかげだろうな』
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