4688人が本棚に入れています
本棚に追加
/1283ページ
帝国・連邦両軍の各司令官達が各々の判断で行動している中、マイセンとエドワードの艦隊がようやくA回廊出口付近で合流を果たした。エドワードの交戦意欲はピークへと達していた。
「これで一気に攻勢に転じる事が出来るな。マイセンは何と言ってる?」
「はっ、只今レーザー通信を受信中です・・・受信完了です。『囮部隊が次に接近してきたタイミングで全艦急進。敵に張り付いたまま回廊を突破されたし。我、援護に廻る』との事です」
オペレータが報告した。磁気嵐で通常の通信が出来ない状態であり、このような状態ではレーザー通信と発火信号、シャトルによる伝令が主な通信手段になる。
「よし、マイセンには了解したと伝えろ。バウンド、敵の接近はまだか?」
「はい。先程後退しましたので、再接近は少し先になるかと」
「うむ。それでは進路・速度共にこのまま前進しながら敵の接近を待つ。各艦には何時でも攻勢に出れるよう、スタンバイをさせるんだ」
エドワードが命令すると、彼の旗艦アビゲイルから発火信号が発せられた。
最初のコメントを投稿しよう!