強襲 Ⅲ

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・ ・ ・ ところが、 「・・・遅い!帝国軍は何故、前進してこないのだ!?」 「はぁ・・・先程までは3,40分毎に接近してきたのですが・・・」 焦れるエドワードにバウンドが困惑しながら答える。レオンの艦隊が彼らへ最後に接近してから既に1時間。いくら何でも間延びし過ぎている。その頃、レオン率いる第6艦隊は連邦軍への挑発を止め、既にジェライド・ダグラス・アルベルトの帝国軍本体へ合流していたのだった。 「レオン閣下よりレーザー通信!『敵艦隊は回廊内で合流を済ませ、程なく回廊を通過するものと思われる。我、敵の大攻勢に付き合う必要無しと判断し、本隊へ合流せり』」 「ほぅ、通信も傍受出来ない状況で、レオン閣下はどのようにそれを判断したのだ?」 アルベルトが不思議そうに呟くと、オペレータが答えた。 「恐らく発火信号でしょう。連邦軍の合流は発火信号の量を見ればすぐに分かります。何せ一気に光の量が一気に倍増しますので」
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