4692人が本棚に入れています
本棚に追加
ゲイボルグから発進した重戦艇ファルコンはダルキュア本星目がけてまっしぐらに進んでいた。それを阻止せんと帝国軍第2艦隊所属の駆逐艦隊が彼らの前に立ちはだかっている。
「敵戦闘艇6機、高速で我が駆逐艦隊に接近中です！！」
「うむ。長官、射程距離に捉え次第迎撃します」
「頼む」
オペレータの報告にブルックスが指示を出し、シルバラードが追認する。
「長官！巡航艦隊の出港準備が整いました！！」
オペレータの報告に、
「報告は良いからすぐに出港させよ！時間が無い。モタモタするな！！」
シルバラードが珍しく語気を荒げて命令する。
「し、失礼しました！巡航艦隊、ただちに離岸せよ！！」
彼に一括されたオペレータは慌てて出港命令を巡航艦隊に告げた。巡航艦隊は一斉に舫を解いて、舫を艦内に収める。そして姿勢制御用のサイドスラスターからエネルギーを噴出しながらゆっくりと離岸していった。
最初のコメントを投稿しよう！