強襲 Ⅲ

22/42
前へ
/1283ページ
次へ
「隊長、敵駆逐艦隊を補足!距離600宇宙キロ、数はおよそ70隻です!!」 連邦軍の秘密兵器である重戦闘艇ファルコンがダルキュア本星目掛けて接近する。 「・・・予想通り連中は我々を包囲すべく布陣しているな。駆逐艦ばかりとは言え、なかなか堅固そうな陣形だ」 「隊長、そんな悠長な事を言ってる場合では・・・」 戦闘艇隊長が状況を分析していると副操縦士が横から口を挟む。すると彼はニヤリと笑いながら、 「わかっているさ。さぁ、仕事にかかるぞ。6号艇は爆撃用意。目標、敵艦隊!!」 『6番艇、了解!!』 ゴワワアアッ!! 命令と同時に最後尾を航行していた6番艇が一気に加速し始める。そして、彼らが組んでいた編隊から分離して、帝国軍艦隊へ突撃を始めた。 「敵戦闘艇1隻、加速し始めました!駆逐艦隊へ攻撃を仕掛ける模様です!!」 「迎撃用意!!」 宇宙艦隊司令部からブルックスが命令する。
/1283ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4692人が本棚に入れています
本棚に追加