強襲 Ⅲ

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「迎撃用意!!」 地上からの命令を受け、駆逐艦隊が、一斉にその砲口を突撃してきたファルコンへ向けたが・・・ 「な・・・!か、艦長!敵戦闘艇、加速が止まりません!!」 「なんだとぉおっ!?」 第2宇宙艦隊所属の駆逐艦、「ヒューズ112」のブリッジではファルコンの異常な速度に驚愕の声が上がる。いや、ヒューズ112だけでは無い。対峙していた全駆逐艦の乗組員が同様の驚きを持ってファルコンを見ていた。 「敵戦闘艇、更に加速!このまま亜光速に達する勢いです!艦長、目標を捕捉出来なくなります!!」 「いかんっ!狙いは大体で構わん!迎撃開始だ!!」 艦長が大慌てで命令を下すと、駆逐艦ヒューズ112の全火器が火を噴いた。それに呼応するがの如く、他の駆逐艦も迎撃を開始する。 「う、撃てぇ!撃てぇい!!」 整然とは程遠いながらも、帝国軍の本格的な迎撃戦が遂に始まったのだ。
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