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『なんて奴らだ・・・何もかもが我々の想像を超えている』
内心では大いに動揺しているが、彼の立場上、それを部下達に悟られてはならないと必死に抑えているのだ。
「巡航艦隊はまだ出ないのか!?」
「はっ!間もなく先頭艦が港口を出るところです!!」
「軍港を出た艦は順次迎撃に向かわせろ。戦艦はまだか!?」
「はっ、今終わりました!!」
「よし、出港だ!急げ!!」
シルバラードが声を荒げて命じる。彼駆逐艦にファルコンを止める事は到底不可能だと考えていた。それでも多少の足止めは出来るはず。その間に重火力を誇る巡航艦、戦艦を展開出来ればと一縷の期待を抱いていたのだが・・・
「長官!残りの敵戦闘艇がダルキュア本星に向かって来ます!!」
オペレータの悲鳴近い報告が宇宙艦隊司令部に響く。
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