強襲 Ⅲ

29/42
前へ
/1283ページ
次へ
「へっ、やってくれたな。それにしてもすげぇ威力だぜ」 帝国軍駆逐艦隊による防衛ラインの成れの果てをちらりと横目で見ながら笑顔を見せる。かろうじて生き残った駆逐艦の大半は大破炎上中であり、とても迎撃出来る状況では無かった。 「2番艇、俺に代わって指揮を取れ!俺達は本命を攻撃する!!」 『『『了解!!』』』 隊長艇は部下達に声をかけると、自らの艇を減速させながら編隊から分離していく。 「早くしろ!撃ち方始め!!」 宇宙軍港に配されていた砲台は接近するファルコンへ一斉に砲撃を開始した。 「無意味な事を・・・攻撃用意!」 2番艇長がほくそ笑みながら命令する。 「おっ、巡航艦が出てきたな。だが、もう遅い!ミサイル発射ぁああ!!」 パンッ! ゴワァアアアッ!!! 軽快な音と共にファルコンからミサイルが発せられた。 「隊長、後は頼みましたよ!!」
/1283ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4692人が本棚に入れています
本棚に追加