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「長官、連邦軍の奇襲により軍港内の艦隊は半壊。無事な艦も撃沈された艦が邪魔で軍港を出る事が出来ません。尚、一切のダメージコントロールを受け付けない状態の為、今しがた退去命令を出したとの事です」
「・・・そうか」
オペレータの報告にシルバラードは短く答えながら心中で考える。
『ここまでの失態、身を引く覚悟しなければならんな。それは構わんが、後任に人がいない。ニールセンは優秀な指揮官だが戦略家という点では能力に疑問が残る。どうしたものか・・・』
そんな事を内心で呟いていると、
ドォォォォオオン！！！
真っ赤に燃え盛っていた宇宙軍港が大爆発を起こした。
「長官！宇宙軍港が爆発しました！あっ、爆炎が民間宇宙港を襲います！！」
何度聞いたであろう、オペレータの悲鳴が司令部に響き渡る。大量のエネルギーや弾薬を備蓄している軍港の爆発は凄まじく、またたく間に隣接する民間宇宙港をも巻き込んだ。
ゴゴゴ・・・ズッドォォオオオン！！！
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