強襲 Ⅲ

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「ファルコン2番艇から入電です!『我、敵宇宙港攻撃に成功せり』!!作戦は大成功です!!」 巨大戦艦ゲイボルグにファルコンからの報告が入るとブリッジでは歓喜の声が上がった。 「いや、まだだ。まだ1番艇の攻撃が残っている。喜ぶのはまだ早いぞ」 そう言うレナードの表情も綻んでいる。すると、 「艦長、本艦に対するミサイル攻撃が止まりました。レーダーを見るにファルコン1番艇に目標を変更したようです。援護しましょうか?」 オペレータが報告しながらメインモニターにレーダー解析図を映し出す。確かに帝国軍のミサイルはファルコン1番艇に向けられていると見え、無数の航跡が帝都ダルキュア本星へと向かっていた。 「艦長、敵艦隊に異変です。本艦を追尾していた艦隊が進路を変えて惑星リンゲル方面に向かっております。それとリンゲル方面に小規模な駆逐艦の一群がおり、それに合流するような動きを見せております。これは一体・・・?」 別のオペレータからも報告を受けたレナードは顎に手をやりながら首を捻りながら言った。 「敵艦隊の動きが気になる。モニターをそっちに切り替えてくれ」
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