強襲 Ⅲ

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「うぉっ!?」 「わぁああっ!」 「回避だ!!」 一方、帝都ダルキュア本星上空を航行中のファルコン1番艇は帝国軍のミサイル攻撃を必死に回避しているところだった。 「艇長!このままでは回避し切れません!!すこし早いですが降下しましょう!」 副操縦士が必死に操舵しながら喚くと、 「ダメだ!今から降下しても目標が遠過ぎて帰りの燃料が心許ない。ここは回避し続けるしか無い!!」 艇長は首を横に振る。連邦軍重戦闘艇ファルコンが持つ最大の特徴である超高速航行は消費エネルギー量が膨大であることから、その後続距離は比較的短い。現段階では帝国軍の知る所では無いが、エネルギー満載で出撃し、母艦であるゲイボルグに帰還するまでには、その95%を消費する計算だったのだ当然の事ながら無駄なエネルギーは消費出来ない。 「確かに・・・分かりました。何とか回避を続けます!」 「頼む。むっ!4時方向からミサイル接近!2時方向に回避しろ!!」 彼らに帝国軍のミサイルが雨霰と降り注ぐ。
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