失策

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「何だとおっ!?」 「むっ!?」 「帝都が・・・?」 マンダリン星系で激しく戦う帝国軍主力に帝都襲撃の一報が入ったのは、連邦軍超大型戦艦ゲイボルグがダルキュア星系にワープアウトしてから30分が過ぎた頃だった。 「状況は?」 ジェライドがオペレータに問いただすと、 「はっ、超大型戦艦がダルキュア星系に侵入し、迎撃に向かった第1艦隊が壊滅的損害を被ったとの事ですが、詳細まではわかりません」 少し上ずった声で返す。 「第1艦隊が壊滅・・・?たかが1隻に5個艦隊がやられたと言うのか!?それで帝都は?いや、陛下はご無事なんだろうな?」 「閣下、遺憾ですが現段階では不明です。それと、ダグラス閣下とアルベルト閣下が通信を求めております」 「不明か・・・仕方ない。引き続き情報収集を頼むぞ。・・・繋いでくれ」 ジェライドがオペレータに指示するとモニターにダグラスとアルベルトの姿が映し出されたが、いずれの顔色も良くは無い。
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