失策

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「確かに」 「同感ですな」 ダグラスとアルベルトも納得する。その様子に深く頷いたジェライドは改めて両将に命じた。 「それでは全面攻勢の用意をしてくれ。タイミングは追って命じるが、おおよそはレオンが連邦軍を星系内へ完全に引きずり込んだ時点と思ってくれ。それまでの間、何とか兵達の動揺を抑えるんだ。良いな?」 「了解した」 「はっ!」 3人はモニター越しに互いに敬礼して通信を切った。ジェライドはふぅっと一息つくと、部下達へ振り返った。 「よし、全艦、第1種戦闘配備!航空参謀、艦載機の発艦準備を頼む。作戦参謀は各艦へ連邦軍の帝都急襲について厳に箝口令を敷くように命令せよ。通信参謀!貴官は各艦へ伝令用のシャトルを何時でも出せるように下命しろ。それからこの状況をラインツ閣下とウィルに知らせいっ!!」 「「「了解!!」」」 ジェライドの参謀たちは大きく返事をして作業に取り掛かる。レオンの艦隊はジェライド達本隊に合流したものの、連邦軍を陽動する為に再度本隊から分離し、A回廊内へと侵入してしていたのだ。
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