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「副長、電波妨害始め！」
「了解！電波妨害開始せよ！！」
頃合いと感じたウィルは電波妨害を命じる。全周波数帯に及ぶ強烈な妨害電波は連邦軍ばかりか自分達の通信をも遮断してしまう。尤も、回廊防衛任務中は電波に頼らないレーザー通信を主に使用しており、特段支障は出ていないが。
「どうだ？」
「はっ、進路・速度共にそのまま変わっておりません」
「うん。敵はただの磁気嵐だと勘違いしているな」
ウィルはオペレータの報告に満足げに頷く。一呼吸置いて、
「よし！それでは敵哨戒部隊を攻撃する。戦艦群は岩礁帯から離れ、回廊を出ろ！！」
「岩礁より離脱します！！右舷スラスター全開！！」
ウィルが命じるとヴィーザルが複唱した。
グゥオオオア！！
ガルディアスがゆっくりと左へ動き出す。
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